科目名 | 作編曲技法Ⅰ |
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担当講師名 | 徳備 康純 |
学科 | 音楽総合アカデミー学科 |
コース | ピアノコース |
専攻/楽器/グレード等 | |
年次 | 3年次 |
学期 | 春学期 |
授業の形態 | 演習 |
担当科目に関連する実務経歴
講師はヤマハ音楽振興会での勤務の後、作曲家として海外を含めて活動を30年以上にわたって行い、全音などから作品を出版するなど行うなどの実務経験を持つ。
授業内容
テキストに沿って、ピアノの書法をよく理解し、スコアを書く力をつけていくこと。大譜表で考える力をつけて、大きな編成のスコアも理解できる力をつけていく。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
作編曲試演実習の授業と連動したデュオ作品を制作し、そのスコアを提出する。
授業計画
第1回 | ピアノの音色と音域について、楽器の特徴。機能についての概要の説明 |
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第2回 | ピアノの伴奏に適した音域について、ピアノ・ソロの曲で、左手で伴奏する際に適している音域を学ぶ。 |
第3回 | 和音での伴奏から様々な音型へ発展、単純なベタ弾きの和音から、リズムを加え、バスを独立させていく方法を学びます。 |
第4回 | ワルツやマーチの伴奏、単純なワルツやマーチのバスを独立させて行う伴奏とオルタネーティング・ベースを学びます。 |
第5回 | アルペジオの伴奏について、音域に留意して、アルペジオによる伴奏を試作し、これを学びます。 |
第6回 | 和声形からアルペジオの音楽へ、バッハの平均律などのアルペジオの音楽の書法を分析し、いくつかの和声形から、アルペジオだけの音楽を試作します。 |
第7回 | ピアノの伴奏に適した音域について、単純なベタ弾きの和音から、リズムを加え、バスを独立させていく方法を学びます。 |
中間試験評価方法・評価基準 | |
簡単なメロディー+伴奏のピアノの曲を書き、それを提出する。ピアノの音域の特徴を生かした伴奏が書けているか、メロディーの音域が極端になっていないかなどを考慮し、評価する。試験80%、出席点20%。 | |
第8回 | ピアノでの伴奏法、片手で行っていた伴奏を、両手に拡大し、伴奏を更に充実させる方法について説明 |
第9回 | リズミックな伴奏パターン、マーチやワルツでのリズミックなパターンでの両手伴奏の方法を学びます。 |
第10回 | アルペジオ伴奏、アルペジオで両手にアルペジオを持つもの、左手がバスのもの、両手同時のアルペジオとなるものなどを学びます。 |
第11回 | |
第12回 | バスの強調、バスを延ばしたり、保続したりして、バスのラインをを強調することで、音楽を立体的に聞かせる方法を学びます |
第13回 | オブリガートの書き方、カウンター・メロディーで、音楽を立体的に聞かせる方法を学びます。 |
第14回 | 独奏楽器の伴奏でピアノにメロディーを弾かせる方法、独奏楽器と役割を換えての場合の独奏楽器のバートの書き方とピアノの音域のスプリット |
第15回 | アンサンブルでの休みについて、休符をソロにどれだけ与えるか、またピアノは休みはあるのかなど、全休符について学びます。(予備日) |
期末試験評価方法・評価基準 | |
制作した作品のスコアを提出する。 複合形式によるアンサンブルとしての完成度を楽器法、和声、構成などを、総合的にみて評価する。試験80%、出席点20%。 |