2023年度シラバス

尚美ミュージックカレッジ専門学校

科目名インプロヴィゼーションⅢ
担当講師名宮本 裕史
学科ジャズ・ポピュラー学科
コース
専攻楽器グレード等金管楽器
年次2年次
学期春学期
授業の形態演習

担当科目に関連する実務経歴

ジャズオーケストラのソリスト、セクションプレイヤー、コンボ編成での奏者や作・編曲家として活動しています。

授業内容

1年時に身につけた技法の洗練と新たな手法の導入を並行して行います。

到達目標(この授業で何ができるようになるのか)

ビバップスタイルを基礎にした単音楽器での即興的メロディ創造表現を実現するため、ドミナントモーションの分散和音的表現と音階的表現、そしてアプローチノート各種の習得を目標とします

授業計画

第1回講義概要説明など/前年で身につけた知識や技法の習得度の確認。春休みでの成長度合いのチェックをします。
第2回V7から抽出した3、5、♭7、♭9アルペジオとⅠmアルペジオの反復を様々な調で即興で演奏します。
第3回上記アルペジオとCombination of diminishedscaleを併用したドミナント部分でのメロディ表現法の練習をします。
第4回上記練習のテンポアップ、ならびにアプローチノート各種を併用した練習をおこないます。
第5回I△、IIm、Imなどの際に行う、アプローチノート挿入、ドミナント挿入、リズムフィギュア変更などメロディ伸縮練習です。
第6回上記練習を様々な調で練習します。
第7回1~6回の授業の理解度を、質問・筆記(ホワイトボードへの板書)・実演にて確認し、追加解説にて不足を補います。
中間試験評価方法・評価基準
授業での質問・筆記・実演にて判断。それぞれの理解の度合いを評価します。出席40%、平常点20%、試験40%
第8回旋律的短音階 Melodic Minor 1/マイナーコードの上でメロディックマイナ―中心のメロディづくりを練習します。
第9回旋律的短音階 Melodic Minor 2/上記練習を土台にⅡ7やⅤ7alt、Ⅶ♭7(#11)などのシチュエーションでメロディックマイナ―を使用する練習をします。
第10回れまで身につけた各技法を統合したアドリブラインを、譜面上で作成し、それを評価と解説し理解を深める。
第11回上記譜面を再制作し、習得度を確認。同時に演奏し、その譜面にマッチした吹き方やリズムなどの最適解などを探ります。
第12回上記技法統合をスローテンポながらもリアルタイムで演奏し訓練。情報処理速度の向上を目指します。
第13回夏休み明けの進歩確認/上記技法統合のスピードを長期休暇中にどれだけアップできたかを確認します。
第14回次週行う上記技法統合の筆記提出、提出譜面演奏、リアルタイム即興実演の模擬試験を行います。
第15回技法統合の筆記提出、提出譜面演奏、リアルタイム興実演。
期末試験評価方法・評価基準
理解度、習得度を重要視し採点。即興実技は多少のテンポダウンを許可しますが、実際のジャムセッション・ライブでも授業で身につけた技術を発揮できそうかどうかを審査します。出席40%、平常点20%、試験40%