科目名 | 音響基礎Ⅰ |
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担当講師名 | 西川 巧 |
学科 | 音響・映像・照明学科 |
コース | |
専攻/楽器/グレード等 | |
年次 | 1年次 |
学期 | 春学期 |
授業の形態 | 講義 |
担当科目に関連する実務経歴
講師は、レコーディングスタジオや音響技術の分野の実務経験を持ちます。
授業内容
この授業では、レコーディングやPAなどの音響に関する基礎を勉強していきます。今まで音響の基礎に関わる勉強は経験が無いと思いますから、この授業で必要な基本を授業します。音響に関わる用語の意味や、音の仕組み、音声の電気的な解釈を学び、スライドを活用して図面や実際の音響機器の画像等を見ながら解説を行います。また音の違いを学ぶ授業では、実際に音の変化を聞きながら授業を進めていきます。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
音響を扱う上での必要な知識を習得し、様々な現場で作業をする上での基礎となる部分を習得します。
授業計画
第1回 | 「基礎知識」 音とは何か、音の伝わり方を理解する。音響で扱うコネクターの名前とそれぞれの用途を覚える。 |
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第2回 | 「マイク・アンプ・スピーカーの役割」 それぞれの機器が持つ役割を理解し音響機器への大まかなイメージを作る。オーディオ信号は電気であることを理解する。 |
第3回 | 「電圧・電流・電力」 静電気は高電圧なのに危険ではないのはナゼ?乾電池や家庭に届くコンセントの電圧や直流・交流を知る |
第4回 | 「ダイナミックマイク」 ダイナミックマイクの構造を知ることで発電器であることを理解する。現場でよく使用される機種の名前や特徴を覚える。 |
第5回 | 「オーディオ信号と交流」 音の高さと周波数、音の大きさと振幅の関係性を理解する。 キャノンコネクターの3ピンそれぞれに流れている電気の特徴を理解する。 |
第6回 | 「位相」 正相と逆相について、逆相のメリットとデメリットを理解する。位相の確認方法と対策を知る。 |
第7回 | 中間試験 レポート提出 |
中間試験評価方法・評価基準 | |
Ⅰクォーターの内容をまとめたレポート提出 (試験:30% 平常点:30% 出席:40%) | |
第8回 | 「バランス接続・アンバランス接続」 ダイナミックマイク(SM58)の構造を知る中でアンバランス接続とバランス接続の仕組みの違いを理解する。バランス接続がノイズに強い理由を学ぶ。 |
第9回 | 「電子部品(1)抵抗」 抵抗の回路における役割と種類を知る。補助単位と常用値、カラーコードを理解する。 |
第10回 | 「電子部品(2)コンデンサー」 コンデンサーの回路における役割と種類、原理を知る。補助単位と常用値を理解する。 |
第11回 | 「電子部品(3)コイル」 コイルの回路における役割、性質(電磁石、電磁誘導)を知る。エレキギターのピックアップの構造と原理を理解する。 |
第12回 | 「コンデンサーマイク」 コンデンサーマイクの仕組みとファンタム電源、マイクが持つ指向性について把握する。現場でよく使用される機種の名前や特徴を覚える。 |
第13回 | 「スピーカー」 スピーカーの構造と動作原理を理解する。オーディオ信号が交流でなければならない意味を知る。 |
第14回 | 「まとめ」 半期のまとめ |
第15回 | 期末試験 レポート提出 |
期末試験評価方法・評価基準 | |
Ⅱクォーターの内容をまとめたレポート提出 (試験:30% 平常点:30% 出席:40%) |